当方で製作・販売しているPS1/PS2-USBコンバーター [LAY-002-01]をbeatmania IIDX ULTIMATE MOBILE対応のコンバーターに書き換える手順について説明します。
コンバーターは以下のBOOTH・メルカリShopsにて販売しています。
PS1/PS2-USBコンバーター [LAY-002-01] – BOOTH
PS1/PS2-USBコンバーター [LAY-002-01] – メルカリ
コンバーターの詳細については当ブログの紹介記事をご覧ください。
PS1/PS2-USBコンバーターの自作・販売 [LAY-002-01]
概要
beatmania IIDX ULTIMATE MOBILEを専用コントローラーで遊ぶ唯一の手段は、エントリーモデルと呼ばれるBluetooth対応の公式コントローラーを利用することです。
ですが、実際にはエントリーモデルをOTGを利用したUSB接続することでも使用することができます。(※Android限定)
これを利用してLAY-002-01コンバーターのUSB ID(VID/PID)と名称情報をエントリーモデルと同じに変更することで、コンバーターをエントリーモデルと偽装してゲームに認識させることができます。
参考:IIDX ULTIMATE MOBILE用PS2専コン変換器(PHOENIXWAN対応)の作り方
手順
大まかな書き換え手順については以下の記事を参照してください。
PS1/PS2-USBコンバーターの自作・販売 [LAY-002-01]
本記事では異なる部分のみの案内を行います。
「IDEインストール」「ボード追加・指定」の変更点
変更点はありません。元の解説通りに実施してください。(既に実施済みの場合は対応不要です)
「USB ID変更」の変更点
boards.txtに以下の記述を追記して保存してください。
※既にLAY-002-01の記述を追加している場合も、その下など任意の箇所に記述を追加してください。競合はしません。
############################# BF004 #############################
BF004.name=BF004
BF004.upload.tool=avrdude
BF004.upload.protocol=avr109
BF004.upload.maximum_size=28672
BF004.upload.maximum_data_size=2560
BF004.upload.speed=57600
BF004.upload.disable_flushing=true
BF004.upload.use_1200bps_touch=true
BF004.upload.wait_for_upload_port=true
BF004.bootloader.tool=avrdude
BF004.bootloader.unlock_bits=0x3F
BF004.bootloader.lock_bits=0x2F
BF004.bootloader.low_fuses=0xFF
BF004.bootloader.high_fuses=0xD8
BF004.build.board=AVR_PROMICRO
BF004.build.core=arduino:arduino
BF004.build.variant=promicro
BF004.build.mcu=atmega32u4
BF004.build.usb_product="beatmania IIDX controller Entry Model"
BF004.build.usb_manufacturer="Konami Amusement"
BF004.build.vid=0x1CCF
BF004.build.extra_flags={build.usb_flags}
BF004.build.pid=0x1018
BF004.build.f_cpu=8000000L
BF004.bootloader.extended_fuses=0xFE
BF004.bootloader.file=caterina/Caterina-promicro8.hex
「使用するボードの選択」の変更点
「ツール」→「ボード」→「SparkFun AVR Boards」→「BF004」を選択してください。
「COMポートの選択」「ライブラリインストール」の変更点
変更点はありません。元の解説通りに実施してください。
「スケッチ内設定」の変更点
元の手順にある各項目は本プログラムにはありません。
ただし、新しい項目として「ROTATION_SCALE」の値を変更することができます。デフォルトは96です。
皿を回した際の回転量を指定できます。
少しだけ動くようにすることで選曲画面で1曲ずつ選べる…かと思いきや小さくしすぎると回したという判定になりません。
回したと十分に認識して貰える回転量にすると、今度は選曲画面で動きすぎてしまいます。
上下の信号が一定時間出続けてしまうのは専用コントローラーの仕様なので、選曲画面での利用は諦めて指で選ぶのが無難です。
また回転量が小さいと反応が遅くなりSLOWが出やすくなるので、ある程度大きめの数字(64~128程度)に指定することをオススメします。
「スケッチ」の変更点
以下のURLにUM版のスケッチを掲載しています。
こちらを全てコピーし、Arduino IDEに貼り付け、書き込みを行ってください。
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